最初に
「ワールド エンド エコノミカ(全3章)」は、現役の投資家にこそオススメしたい作品です。
もし始める時は、ゲーム版を最初にして、小説版を後にしましょう。
文字だけではわからない絵や説明がたくさんあります。
また、キャラクターの顔が絵として見えるためにより感情移入しやすくなります。
ゲーム版を終えてから小説版を読むと復習できる上に、追加のエピソードが楽しめてよいです。
もし小説版を先に読んでしまうとその感動が薄れてしまいます。
ゲーム版の購入先は最後の「参考」の所に書いてあります。
第二章はファンド、第三章では先物の説明があり、すごく細いので全部読むつもりでゆっくり進めてください。
出来るなら、用語をメモして意味を確認してから進めると良いです。
そうすることで、今や今後起こりうる事態の状況をはっきり理解できます。
適当な理解のまま、先に行くとわけわかんなくなりますよ~。
今の事態がわからないということは、登場人物のやりとりや気持ちが
ただ頭のなかを流れていく状態になるということです。
感想
この作品は、バートン氏が一番格好いいですね。
理想の投資家として目指したい人物です。
もちろん主人公のハルとハガナの組み合わせもいいんですが。
これがエレノア、クリスだった場合のストーリーもあったらよかったな、なんて思いました。
つまり、その時のifストーリー。つまりエレノア編、クリス編ですね。
ただ、シナリオライターにそこまで期待するのは酷でしょう。
IPO銘柄分析、エナリス(6079)、ファンド、ベンチャーキャピタル、投資銀行、ブラックスワンについて、
楽しく知ることが出来る良い作品です。
SF要素としては「マスドライバー」が出てきます。マスドライバーと対となる「マスキャッチ」に注目するのも良い観点でした(謎)
用語(ネタバレにならない程度に)
クオンツ(金融工学専門家)
シュバイツェル・インベスメント エレノアさんが私設するファンド。
エレノア・シュリック・シュバイツェル(Eleanor Schlick Schweitzer) シュバイツェル家29代目当主
ジャン・ル・ゴッフ(Jean Le Goff) シュバイツェル家執事
マルコ・シュナイアー(Marco Schneier)
証券コード
3227 複合エネルギー会社アバロン チェッカー ABRN
2201 エメラルドインダストリー チェッカー EIND
参考
WORLD END ECONOMiCA 第二章
http://spicy-tails.net/wee2/
『狼と香辛料』の支倉凍砂氏による『WORLD END ECONOMiCA』シリーズ完結記念インタビュー!!
http://dengekionline.com/elem/000/001/088/1088566/